Asir Contrib には
(1) 標準的な名前で定義された数学函数 (names.rr
および
(2) Asir 標準函数以外の有用なライブラリ函数
および
(3) OpenXM サーバを asir から呼ぶための函数
が含まれている.
Asir Contrib の函数名はモジュール化されているかまたは次の形をしている:
カテゴリ名_函数名
標準的な数学函数は実体へのラッパーである.
たとえば
sm1.hilbert
は OpenXM サーバ sm1
の
Hilbert 函数の計算函数を呼び出す函数である.
一方 poly_hilbert_polynomial
は Asir Contrib の
Hilbert 函数を計算するための (1) に属する標準的な函数名である.
標準函数 poly_hilbert_polynomial
は,
現在 sm1.hilbert
を呼び出して Hilbert 函数を計算しているが,
これは将来変更されるかもしれない.
たとえば, Asir 言語で記述された有用なライブラリ函数集
commutativeRing.rr
が開発されて
Hilbert 函数の計算函数
commutativeRing_hilbert_polynomial
が含まれるようになったら,
標準函数 poly_hilbert_polynomial
は,
commutativeRing_hilbert_polynomial
を呼び出して
Hilbert 函数を計算するようになるかもしれない.
したがって, ユーザプログラムは標準数学函数名を用いるのが望ましい.
標準数学函数名は, OpenXM project において, 全てのプロジェクトで共通の
仕様を持つように努力している.
たとえば, kan/k0 も Asir Contrib と同様の標準数学函数名を持つ
予定である.
現在実験的に数学函数のカテゴリ complex
複体 (複素数でない)
のマニュアルを kan/k0, asir/contrib で共通化を試みている.
以下の章は, 標準数学函数の解説をおこない, それから ライブラリ函数, それから, OpenXM サーバのインタフェースの説明を おこなう.
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