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はじめに

数式処理システム asirOpenXM プロトコル (Open message eXchange for Mathematics, http://www.openxm.org) をサポートしたサーバを コンポーネントとして利用できる. これらのサーバを呼ぶためのインタフェース関数はファイル `xm' をロードすることによりシステムに読み込まれる. Risa/Asir (OpenXM 配布版) では起動時に自動的に `xm' が読まれる. Risa/Asir (OpenXM 配布版) は, このマニュアルでは OpenXM/Risa/Asir と呼ぶ. このマニュアルでは asir 用のこれらの関数 およびユーザ言語で書かれた数学関数およびユーティリティ関数を説明する.

OpenXM プロトコルの技術的詳細については, `$(OpenXM_HOME)/doc/OpenXM-specs' にあるファイル `openxm-jp.tex' を見て下さい.

それでは, あなたの計算機上で数学をお楽しみ下さい.

List of contributors:

この Contrib パッケージの 著作権については, OpenXM/Copyright を見て下さい.

有用だとおもいますが無保証です.

Asir Contrib の函数名について

Asir Contrib には (1) 標準的な名前で定義された数学函数 (names.rr または longname) および (2) Asir 標準函数以外の有用なライブラリ函数 および (3) OpenXM サーバを asir から呼ぶための函数 が含まれている.

Asir Contrib の全ての函数名は次の形をしている: カテゴリ名_函数名

OpenXM サーバを呼び出す函数名はかならず, OpenXMサーバ名_函数名 という形をしている. たとえば sm1_hilbert は OpenXM サーバ sm1 の Hilbert 函数の計算函数を呼び出す函数である. 一方 poly_hilbert_polynomial は Asir Contrib の Hilbert 函数を計算するための (1) に属する標準的な函数名である. 標準函数 poly_hilbert_polynomial は, 現在 sm1_hilbert を呼び出して Hilbert 函数を計算しているが, これは将来変更されるかもしれない. たとえば, Asir 言語で記述された有用なライブラリ函数集 commutativeRing.rr が開発されて Hilbert 函数の計算函数 commutativeRing_hilbert_polynomial が含まれるようになったら, 標準函数 poly_hilbert_polynomial は, commutativeRing_hilbert_polynomial を呼び出して Hilbert 函数を計算するようになるかもしれない. したがって, ユーザプログラムは標準数学函数名を用いるのが望ましい.

標準数学函数名は, OpenXM project において, 全ての module で共通の 仕様を持つように努力している. たとえば, kan/k0 も Asir Contrib と同様の標準数学函数名を持つ 予定である. 現在実験的に数学函数のカテゴリ complex 複体 (複素数でない) のマニュアルを kan/k0, asir/contrib で共通化を試みている.

以下の章は, 標準数学函数の解説をおこない, それから ライブラリ函数, それから, OpenXM サーバのインタフェースの説明を おこなう.

Windows 版 Asir-contrib

Windows でも不完全ながら asir-contrib が動作する. 現在, 外部コンポーネント sm1 および, 外部 コンポーネント を利用しない asir-contrib の関数が動作する. Cygwin 環境では外部コンポーネント sm1, phc が動作する. その他の外部コンポーネントは動作しない.

次の関数は Windows では動作しない. Windows での cygwin 環境では動作する場合がある.


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