Kernighan, B.W., Pike, R.
UNIX プログラミング環境. 1984.
日本語訳はアスキー出版局が出版.
Unix の考え方, Unix シェルを理解するには,
必読の名著であろう.
Unix の誕生は 1969 年といわれている.
Unix はベル研で誕生, 成長し, 多くの大学でさらに研究, 強化された.
1983 年には カリフォルニア大学バークレー校から 4.2 BSD
がリリースされた. これは TCP/IP の実装を含んでおり,
現在のインターネットでつかわれている多くの基本的なアイディアは
ここが原点であるといってもいいすぎではない.
また MIT では 1980 年代なかばより, X Window System が研究された.
1990 年代にはいり, Linux や FreeBSD などのいわゆるパソコン用
(1984 年頃に初めて市場にでてきた 80386 以上の CPU と AT 互換機を対象),
かつ配布に著作権上の制限がほとんどない unix が出現して,
多くの人にとりみじかなオペレーティングシステムとなった.
筆者の学科でもネットワークの基幹はこのようないわゆる PC unix を
用いている.
この本の著者は Unix の設計者であり, 解説書の体裁でかかれてはいるが,
この本から得るものはそれ以上のものであろう.