前節で述べた方法とは別に, プログラム中に埋め込まれた構造化 されたコメントをもとに, texinfo ファイルを自動生成する方法も ある.
これは Asir Contrib プロジェクト (OpenXM の一部) で開発している ツール gentexi.c を用いる方法である. このツールは Risa/Asir のプログラムに埋め込まれたコメントから, texinfo のマニュアルのソースを生成する. gentexi.c は OpenXM 配布ファイル群のディレクトリ OpenXM/src/asir-contrib/packages/doc にある.
次の例は asir contrib の関数 base_replace の マニュアルの記述例である.
/*&usage begin: base_replace(S,Rule) It rewrites {S} by using the rule {Rule} example: base_replace(x^2+y^2,[[x,a+1],[y,b]]); example_description: x is replaced by a+1 and y is replaced by b in x^2+y^2. end: */
gentexi でとりだしたい部分は /*&usage
で始める.
:
で終る単語が gentexi 用のキーワードである.
始めの begin:
と 最後の end:
は必須のキーワードである.
変数は {
と }
で囲む.
上の例以外のキーワードとしては,
ref: や
description: がある.